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フランケンシュタインBerserker of "Black"

CV 野中 藍

ユグドミレニア一族の魔術師カウレスと契約した「狂戦士」の英霊。
言葉を発することができないが、極めて高度な思考能力を有し、単純なコミュニケーションなら取れなくもない。

フランケンシュタインBerserker of "Black"

科学者のヴィクター・フランケンシュタイン博士によって、死体をつなぎ合わせて創造された「人造生命体」――それが、“黒”のバーサーカーことフランケンシュタインである。

その原典であるゴシック小説『フランケンシュタイン』では、ヴィクターは「理想の人間」の創造をめざしたものの、完成したのは筆舌に尽くしがたいほど醜い容貌の怪物だった。だが、「Fate」世界におけるフランケンシュタインは、それとは大きな差異がある。

聖書によると、神はまず男性のアダムを創造し、その肋骨から女性のイヴを生み出したとされている。だが、ヴィクターはまずイヴを創造し、イヴにアダムを生ませることを考えていたのだ。そうして創り出されたイヴ――フランケンシュタインは、容貌こそ美しかったものの、感情や情緒の制御に欠陥があった。躊躇無く犬を殺し、その心臓を「美しい」と感じ、創造主に贈り物として捧げるなど、無垢であるがゆえの残虐性をあらわにしたのだ。

その行いに恐怖したヴィクターは、フランケンシュタインの元から逃亡した。一方、取り残されたフランケンシュタインは、外の世界に触れているうちに人間性が磨かれていったが、やがて自分を見捨てたヴィクターに対して怒りを覚えるようになっていく。

フランケンシュタインは怪物などではない。言葉こそまともに話せないが、感情を持ち、理不尽なことには怒りを感じ、大切な人のため自分の身を賭して尽くす。とても純粋で情緒豊かな「人に造られた人間」なのである。